お買い得な中古住宅とは?安い理由と自分の妥協点
お買い得な中古住宅とは?安い理由と自分の妥協点
マイホームを検討する際、新築住宅と並んで候補に挙がるのが「中古住宅」です。近年、建築費や物価の上昇も相まって、「中古住宅を安く購入して、自分好みにリフォーム・リノベーションする」という選択肢が注目されています。
しかし、「安い中古住宅は、本当にお買い得なのか?」という点については慎重に判断する必要があります。安さには必ず理由があり、その理由を理解した上で、自分の中で妥協できるポイント・できないポイントを見極めることが重要です。
本コラムでは、「お買い得な中古住宅」の見極め方と、「安い理由」、そして「妥協点の探し方」について詳しく解説します。
1. 中古住宅が「安くなる」理由とは?
中古住宅が安く売られている理由には、いくつかの共通要素があります。必ずしも「欠陥があるから」安いとは限りませんが、以下のような理由が価格に影響しています。
■ ① 築年数の経過
築20年を超えると、住宅の資産価値は大きく下がる傾向があります。とくに木造住宅は、税法上も22年で「建物の価値はゼロ」と見なされるため、土地の価格だけで売買されることも少なくありません。
ただし、築年数が古くても、しっかりとメンテナンスされている住宅は数多く存在します。
■ ② 立地条件のマイナス面
駅から遠い、バス便が不便、坂道が多い、周囲に買い物施設が少ないなど、利便性の面でマイナスがあると、物件価格は相場よりも下がります。
しかし、リモートワーク中心の生活であれば、通勤利便性をあまり重視しなくても良いかもしれません。
■ ③ 相続や任意売却など「早く売りたい事情」
売主が相続により急いで売却したい、住宅ローン返済の都合で任意売却せざるを得ないなど、「すぐに現金化したい事情」がある場合、市場価格よりも安く販売されることがあります。
■ ④ 建物の劣化やリフォーム必要性
外観が古びている、壁紙が剥がれている、水回りが使いにくい――といった「目に見える古さ」があると、どうしても価格は下がります。
2. 本当に「お買い得な中古住宅」とは?
安い物件がすべてお買い得とは限りません。安さの裏にどんな事情があるのか、そしてそれが自分にとって許容できるかどうかが判断のポイントです。
■ ポイント①:構造的な問題がないこと
シロアリの被害、基礎のひび割れ、傾きなど、構造上の重大な欠陥がある物件は、たとえ価格が安くてもリスクが高くなります。
■ ポイント②:リフォームの計画が立てやすいこと
間取りの変更がしやすい構造であるか、配管や電気配線の更新が可能かなど、あらかじめ確認しておきましょう。
■ ポイント③:将来の資産価値を維持できる立地
将来売却する可能性がある場合は、立地条件も無視できません。再開発エリアや人口増加が見込まれる地域は、古くても価値が落ちにくい傾向があります。
3. 妥協できるポイント・できないポイントを整理しよう
「お買い得な中古住宅」を見つけるためには、自分にとっての「妥協点」と「譲れない点」を事前に整理しておくことが大切です。
■ 妥協できる可能性がある点
- 内装の古さ
- 外観のデザイン
- 駅からの距離
- 駐車場の広さ
■ 妥協してはいけない点
- 建物の構造的欠陥
- 法律的な問題
- 周辺環境の治安・騒音・臭気
- 日当たりや風通し
4. まとめ:情報と目利きで理想の物件を手に入れよう
中古住宅市場には、「価格は安いが、実は非常に価値のある物件」が存在します。一方で、「価格に見合うだけのリスクや欠陥を抱えている物件」も少なくありません。
本当にお買い得な中古住宅を見極めるには、価格だけでなく、「なぜ安いのか?」という背景と、「自分にとって本当に必要な条件とは何か?」をしっかり見極めることが大切です。
中古住宅は、目利き次第で「高コスパな理想のマイホーム」になり得ます。妥協点と譲れない点のバランスを見極めながら、納得のいく選択をしていきましょう。
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